尊敬すべきムスリムの皆様！
ミウラージュの夜、全能の主（スブハーナ ワ タアーラー）は私たちの愛する預言者（彼の上に祝福と平安あれ）を迎え入れ、三つの大いなる祝福を授けました。[i] そのひとつは、彼のウンマの一員であり、かつアッラー（スブハーナ ワ タアーラー）に他の何ものをも並べ立てない者は、最終的には楽園に入るであろうということです。もうひとつは、私たちが「アマーナッ＝ラスール」と呼ぶ、バカラ章の最後の２節のことで、信仰、崇拝、審判の日、そしてアッラー（スブハーナ ワ タアーラー）に願いごとをする際の方法について説き明かされています。そしてもうひとつの喜ぶべき報せは、私たちしもべと主（スブハーナ ワ タアーラー）の逢瀬である礼拝についてです。
親愛なる信仰者の皆様！
礼拝は信仰者を守る霊的な盾です。畏敬の念をもってなされる礼拝は、信仰者が恥知らずなふるまいや悪を行うのを防ぎます。[ii] 礼拝は赦しと救いを得るための手立てです。一日に五回の礼拝と金曜の礼拝は、重大な罪を除き、軽い罪であれば消し去ってくれます。[iii]
親愛なるムスリムの皆様！
信仰者の復活は、ただ礼拝を通してのみ可能となります。信仰者は礼拝を通して平安を得ます。信仰者は礼拝を通して主（スブハーナ ワ タアーラー）との絆を強めます。私たちのエゴは礼拝によって浄められ、私たちの魂は礼拝によって完成に近づきます。乱雑になりすぎた私たちの生活も、礼拝によって祝福を得ます。礼拝は、楽園への門を開いてくれるのです。[iv]
親愛なる信仰者の皆様！
ミウラージュの贈り物である礼拝が、全能の主（スブハーナ ワ タアーラー）のお喜びを得る機会となるようつとめましょう。自分の礼拝を無駄にすることのないようにしましょう。きちんと、誠実に礼拝をしましょう。礼拝を、悪から身を守るための盾としましょう。私たちの大切な家族や子どもたちが、礼拝のもたらすやすらかな雰囲気を楽しむことができるようにしましょう。
本日のホトバを、次のアーヤをもって終わります。
「あなたの家族に礼拝を命じ、あなた自身もよく耐えなさい。われらは、あなたに糧を求めない。糧をもたらすのはわれらである。結実は、畏れる者のためにある」。[v]
[i] Muslim, Iman, 279.
[ii] Ankabut, 29/45.
[iii] Muslim, Taharah, 14.
[iv] Tirmidhi, Taharah, 1.
[v] Ta-Ha, 20/132.
東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「礼拝：ムスリムのミウラージュ」.(PDF)
とうきょうジャーミイ きんようれいはいのホトバ (ひらがな と カタカナ PDF)