東京ジャーミイ イードのホトバ「イード・アル=フィトル」

尊敬すべきムスリムの皆様!
その始まりは慈悲であり、ついで中ごろは赦しであり、そしてその終わりは地獄からの救済であるラマダーン月を再び迎えられたことに感謝しています。この祝福された月が終わるのはさみしいことですが、こうしてイードの朝を迎えられたのは幸福なことであり、忠実さと同胞愛の心が波のように広がるのを感じています。イードを迎えさせてくれた全能のアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)に、終わりのない称賛と感謝がありますように。イードを、喜びと幸福、そしてアッラーを想い起こすための日として教えた私たちの預言者ムハンマド・ムスタファ(彼の上に祝福と平安あれ)に、サラートとサラームがありますように。イード・ムバーラク! 皆さんのイードの幸福をお祈りします。

尊敬すべきムスリムの皆様!
イードとは、至高のアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)から、ラマダーン月に斎戒をしたしもべたちへの賜りものです。今日は互いに歩み寄り、心と家の扉を開き、幸福を分かち合う日です。今日は訪れる場所すべてに希望と感謝、そして信仰者として再びイードを迎えられた喜びをもたらす日です。
ですから、尊敬とやさしさに値する両親や、皆さんの誠実な伴侶であり、良いときも悪いときも見守ってくれていた配偶者とともに、そして皆さんの喜びと希望の小さな源である子どもたちと共に楽しむようにしましょう。年長の親類や親戚、隣人、友人を訪ねましょう。
病気の知人がいれば様子を尋ね、老いた人がいれば幸福を分かち合いましょう。身寄りのない子ども、困っている人、孤独な人を笑顔にすることで、私たちのイードを意義あるものにしましょう。
このイードの朝、同じキブラに向かって肩を並べる兄弟、姉妹として、互いに対する腹立ちも争いも終わりにしましょう。 「信仰者たちは同胞である」1というご命令に従い、互いに対する愛情と信頼の絆を深めましょう。
亡くなった親戚のこと、祝福された故郷のために、自らを犠牲にした名誉ある殉教者たちのことを想い起こしましょう。困難にあるムスリムの兄弟、姉妹のために、両手をあげてアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)に願いましょう。同胞が平安で穏やかな、そして安全なイードを迎えられるよう、アッラー(スブハーナ ワ タアーラー)に祈りましょう。

親愛なるムスリムの皆様!
以上の思いと心を込めて、ムスリム世界すべてに、また特に私たちの故郷に、幸福なイードがあるよう願っています。このイードを通して全能のアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)が全人類に善をもたらしますように。
本日のホトバを、預言者ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)のハディースをもって終わります。「人々よ! あなたがたの間にサラームを広め、食べものを分かち合い、親族の絆を守り、人が眠る間にも礼拝をして、つつがなく楽園に入れるようにしなさい」。2


[1] Hujurat, 49/10.
[2] Tirmidhi, Sifat al-Qiyamah, 42.

東京ジャーミイ イードのホトバ「イード・アル=フィトル」(PDF)
とうきょうジャーミイ きんようれいはいのホトバ (ひらがな と カタカナ PDF)