東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「イード・アル=アドハー」

親愛なるムスリムの皆様!
今日は祝福されたイード・アル=アドハーです。私たちの崇拝と献身、ズィクルと感謝を通してアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)に対する私たちの服従を示し、クルバンを通してアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)に近づくための神の時です。このような貴重な時を迎えさせてくれた全能のアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)に、終わりのない感謝と賛美がありますように。イードの日々の過ごし方を教えてくれた預言者ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)に、サラートとサラームがありますように。

親愛なる信仰者の皆様!
今日、私たちは最初にすべきこととしてイードの礼拝を行います。それからすぐにも、インシャアッラー、クルバンという形で崇拝を行う喜びを味わうことでしょう。アッラーの使徒(彼の上に祝福と平安あれ)は、あるハディースの中でクルバンという崇拝行為の美徳を次のように語っています。 「アーダムの子孫は、犠牲を捧げる日に、アッラーのために家畜を犠牲にすること以上にアッラーにとり大切なことは行わない」[i]

親愛なる信仰者の皆様!
イードの日々は、助け合いと分かち合いによって美しくなります。ですから、イードの喜びを高めるために、親戚や隣人にクルバンを差し出しましょう。貧しい人や身寄りのない子どもたち、見捨てられた人たちと分かち合いましょう。

親愛なるムスリムの皆様!
イードの日々は同胞愛と愛情の日々です。ですから、貴重なこの日々を、お互いに対する恨みや、かたくなな心に終止符を打つ機会としてとらえましょう。ムスリムが三日以上、兄弟姉妹と仲たがいしているのはハラールではないことを忘れないようにしましょう。[ii]

イードの日々は、友人や親戚を訪ねあう「スィラート・アル=ラフム」でもあります。

祝福されたこの日々を最大限に活かすためにも、私たちの責任を果たしましょう。イード前日のアラファの日の朝から、イードの四日めのアスルまでのあいだ、礼拝の際には忘れずにタシュリークのタクビールを唱えなくてはなりません。

ホトバを締めくくるにあたり、この場に集まった皆さんに、私たちの尊厳ある祖国の人々に、そして預言者ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)のウンマに、イード・アル=アドハーのお祝いを申し上げます。アッラー(スブハーナ ワ タアーラー)の平安と慈悲、祝福がありますように。幸せなイードをお祈りいたします!

[i] Tirmidhi, Adahi, 1.
[ii] Bukhari, Adab, 62.


東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「イード・アル=アドハー」.(PDF)

とうきょうジャーミイ きんようれいはいのホトバ (ひらがな と カタカナ PDF)