東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「過去を振り返り、未来を形作ることについて」

尊敬すべきムスリムの皆様!
年を追うごとに、私たちは主(スブハーナ ワ タアーラー)の御前の審判の日に近づき、日を重ねるごとに、人生というカレンダーから1枚、また1枚とめくってゆきます。私たちに与えられている生命という財が、時間と共に減ってゆくにつれ、私たちが恐れをもって読み、来世における報奨か、あるいは懲罰となってわが身に返ってくるだろう自分の行為の記録の書は、その厚みを増してゆきます。

親愛なる信仰者の皆様!
私たちが過ごした年を振り返ってみましょう。自らのナフスを呼び出して、自分自身の行いを数え上げ、その申し開きをしてみましょう。過ちや罪があれば、そこから立ち返り、悔い改めましょう。アッラーに対する、自分自身に対する、家族に対する、そしてすべての創造物に対する私たちの責任を思い出しましょう。この点について、全能のアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)はクルアーンを通して次のように告げておられます。「信じる者たちよ。あなたがたはアッラーを畏れなさい。明日のためにあらかじめ何をしたか、それぞれ考えなさい。……」[1]

親愛なるムスリムの皆様
私たちの主 (スブハーナ ワ タアーラー)のご承認を得られるところに沿って、日々をどう過ごすかを決めましょう。現世の気まぐれや欲望を追いかける一方で、来世の生が無駄になることのないようにしましょう。私たちが下すすべての決定を、私たちの発するすべての言葉を、そして私たちのとるすべての行動を、全能のアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)がご覧になっていること、お聞きになっていること、ご存じであることを、またこれらのすべてを、私たちは申し開きしなくてはならなくなることを忘れずにいましょう。

親愛なる信仰者の皆様!
預言者ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)は、次のように語りました。 「アッラーは、純粋にアッラーのために行われた、アッラーのためになることのみを受け入れたもう」。[2]

[1] Hashr, 59/18.
[2] Nasa’i, Jihad, 24.


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