東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「ムスリムとして自らの宗教的・道徳的価値観に生きること」

尊敬すべきムスリムの皆様!
朗読したアーヤの中で、全能のアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)は次のように告げておられます。 「あなたがたは、もっとも良い共同体として人々の中に立ち現れた。あなたがたは親切を勧め、非道を禁じ、アッラーを信じる。……」[i]

親愛なる信仰者の皆様!
讃えられるべき「もっとも良い共同体」の一員であることを誇りに思うムスリムであれば、誰もがイスラームの高い価値をこそ心と意識に刻むものです。何であれ、啓示に基づかない考えや行い、習慣に対しては慎重に接し、信仰を危険にさらしかねない状況からは距離を置きます。自らのアイデンティティを保っているムスリムであれば、流行の渦に巻き込まれることもありません。何の考えもなしに他の文化の生活習慣を取り入れることもしません。自らの信仰や真の伝統とは相いれないシンボルや娯楽、ふるまい方や態度を受け入れることもありません。

親愛なる信仰者の皆様!
私たちの預言者(彼の上に祝福と平安あれ)は、次のように警告しています。「誰かを模倣する者は、誰であれその仲間である。」[ii]

ですから私たちの主(スブハーナ ワ タアーラー)に対する、人々に対する、そして将来の世代に対する自らの責任を忘れないようにしましょう。クルアーンとスンナをしっかりと握り、手放すことのないようにしましょう。生活のあらゆる場面において、イスラームの道徳と作法を実践しましょう。創造の目的から私たちを逸らさせ、私たちの文化や文明を劣化させかねないあらゆる言葉、理解、慣習を避けましょう。共同体は、その宗教的・道徳的な価値観と、価値観によって養われた意識に基づいて存在し、繁栄してきたことを忘れないようにしましょう。

[i] Al-i ‘Imran, 3/110.
[ii] Abu Dawud, Libas, 4.


東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「ムスリムとして自らの宗教的・道徳的価値観に生きること」.(PDF)
とうきょうジャーミイ きんようれいはいのホトバ (ひらがな と カタカナ PDF)