「山田寅次郎 月の都・イスタンブルへ」
……日本の有力なる時事新報社は殉難将士の遺族のために全国より義金を募集した。この義金は明治十四年同社記者野田正太郎氏これを携へて土耳其国へ出張した。又東京に於て募集したる有志の義金は現日土貿易組合理事山田寅次郎氏亦之を携へ翌明治十五年我国へ渡航したのであつた。前記両氏は特に土耳其皇帝アブデュル・ハミット二世より拝謁を賜つた。次いで、土耳其国政府は両氏を招聘し、青年士官に日本語を教授せしめた。
（『土耳其国軍艦エルトグルル号』駐日土耳其国大使館編・刊行, 1937年）
9月の特別公開文化講座では、「トルコ共和国建国100周年記念 山田寅次郎展 茶人、トルコと日本をつなぐ」開催中のワタリウム美術館ディレクター 和多利 月子氏のお話をうかがいます。
日時：9月23日（土）13:00～14:30
場所：東京ジャーミイ新館地下1階 エルトゥールル講堂
講師：和多利 月子（ワタリウム美術館ディレクター）
言語：日本語