【FBライブ配信でもご参加いただけます・2021年6月の特別公開文化講座】「科学史におけるイスラーム文化の重要性」

021年6月の特別公開文化講座「科学史におけるイスラーム文化の重要性」

「科学史におけるイスラーム文化の重要性」

一般的に、科学はヨーロッパの産物だと考えられている。しかし、これは思い込みであって、科学はヨーロッパ独自の産物ではない。まず古代ギリシアにおいて、ユークリッド幾何学を代表とする論証科学が生まれた。続いて中世イスラーム世界が古代ギリシアの科学を受け継いで、今日の科学を代表する物理学の特徴である「自然を論証の形
式で記述する」という骨組みを作った。すなわち、中世イスラームこそが近代以降の科学の枠組みを生み出し、その枠組みがヨーロッパで精緻化された結果、今日の科学が誕生したというのが真相である。科学がいかにして生まれたのかは、ヨーロッパでの活動を眺めるだけでは知りえない。なじみの薄い中世イスラーム世界における科学研究活動に焦点を当てなければ、真の科学史を知ることはできないのである。

「科学の真理は永遠に不変なのだろうか―サプライズの科学史入門」より

講師:三村 太郎氏(東京大学 大学院総合文化研究科 准教授)
日時:6月26日(土) 13:00~14:30
場所:東京ジャーミイ本館1F多目的ホール または新館地下1Fエルトゥールル講堂
言語:日本語

直接のご参加が難しい方のために、東京ジャーミイ Facebookページ上でのライブ配信も予定しています。併せてどうぞご参加ください。

ご参加の際にはご自身の体調を優先し、ご無理のないようお出かけください。外出時の検温やマスクのご持参などを徹底していただき、誰もが互いに安心して健やかに過ごせるよう、引き続き感染症の予防にご協力くださいますようお願いいたします