リファット・チナル(東京ジャーミイ イマーム)より バラートの夜に寄せるメッセージ

Muhammet Rıfat ÇINAR

信仰者の皆様!
その他11か月のスルターンにあたるラマダーン・シャリーフの前触れが届きました。3月17日、私たちはラマダーンの先駆けであるバラートの夜を歓迎することになります。
明日迎えるだろうその夜、アーシャ(主のご満悦あれ)は目を覚まし、預言者ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)の不在に気づきました。起き上がって彼を探しに出ると、彼はアル=バーキーの墓地におり、天を見上げて祈っていました。アーイシャの問いに答え、またその夜におけるアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)の恩寵がどれほど豊かであるかを伝えるために、預言者ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)は次のように語りました。「シャアバーン半ばの夜、アッラーは天のもっとも低い層まで降りてこられ、カルブ族が所有する羊の毛の数よりも多くの赦しをもたらす」。

この特別な機会と、数か月にわたるバラカの季節は、私たちが過去を振り返り、未来を描くための熟考の時です。自分の際限のない欲望のためではなく、主(スブハーナ ワ タアーラー)のお喜びに沿て生きようと決心する時です。過ちや罪の悔い改めのために願い、祈り、主(スブハーナ ワ タアーラー)の赦しに助けを求める時なのです。この点について、アッラーの使徒(彼の上に祝福と平安あれ)は私たちに、次のように勧めています。「シャアバーン半ばの夜は礼拝をして過ごし、日中は斎戒をしなさい。その夜、日暮れにはアッラーが天のもっとも低い層まで降りたまい、『赦しを求める者はいないか。われはその者を赦そう。糧を求める者はいないか。われはその者に糧を与えよう。災難に見舞われた者はいないか。われはその者を救おう』と告げたもう」。

バラートの夜、私たちの偉大な故郷と預言者ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)のウンマに、全能のアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)の祝福がありますように。皆様に、バラートの夜の祝福がありますようお祈りします。

ムハンメット・リファット・チナル
東京ジャーミイ イマーム